大学の試験対策用に作りました。
ラグランジュ形式
オイラーラグランジュ方程式
dtd∂qi˙∂L=∂qi∂L
dtdpi=Fi
一般化力
Fi=∂qi∂L
一般化運動量
pi=∂qi˙∂L
エネルギー
E(t)=(i∑q˙ipi)−L
ラグランジアンの不定性(オイラーラグランジュ方程式が一致)
L~:=L+dtdf(q,t)
これはラグランジアンが対称性を持つ条件でもある。
ホロノミック(拘束条件 c が q˙ を含まない)な拘束条件がある時の作用の停留条件
S~[q,λ]=S[q]+∫titfdtγ∑λγ(t)cγ(q,t)=∫titfdtL~(q,q˙,λ,t)
L~(q,q˙,λ,t)=L(q,q˙,t)+γ∑λγ(t)cγ(q,t)
L~ に対する q,λ のオイラーラグランジュ方程式を解けば良い。( λ は時間依存なことに注意 )
ネーターの定理
無限小変換が
Q=q+ϵF(q,t)+O(ϵ2)
で与えられる連続対称性がある、つまりラグランジアンの変化分が
f(q,t)=ϵΛ(q,t)+O(ϵ2)
を用いた不定性 dtdf の範囲に収まる時、ネーター保存量
Q:=i∑Fipi−Λ
が保存。また、この時
Q=q+ϵ{q,Q}+O(ϵ2)
が成立するため、 ネーター保存量 Q はこの無限小変換の生成子である。
ハミルトンの主関数
S(q(tf),q(ti),tf,ti):=∫titfdtL(q,q˙,t)
ハミルトン形式
正準方程式
q˙=∂p∂H,p˙=−∂q∂H
ポアソン括弧
{f,g}:=i∑(∂qi∂f∂pi∂g−∂pi∂f∂qi∂g)
基本ポアソン括弧は
{qi,pj}=δij,{qi,qj}={pi,pj}=0
であり、
dtdf(q,p,t)={f,H}+∂t∂f
より、正準方程式は
q˙={q,H},p˙={p,H}
となる。
性質
{f,g}=−{g,f}
{αf+βg,h}=α{f,h}+β{g,h}
{fg,h}={f,h}g+{g,h}f
{f,{g,h}}+{g,{h,f}}+{h,{f,g}}=0
正準変換
母関数による変換
q,Q を独立変数にした母関数による変換
pi=∂qi∂F1(q,Q,t),Pi=−∂Qi∂F1(q,Q,t)
K(Q,P,t)=H(q,p,t)+∂t∂F1(q,Q,t)
q,P を独立変数にした母関数による変換
pi=∂qi∂F2(q,P,t),Qi=∂Pi∂F2(q,P,t)
K(Q,P,t)=H(q,p,t)+∂t∂F2(q,P,t)
無限小正準変換
生成子 G(q,p,t) を用いて、無限小正準変換は
Q=q+ϵ∂p∂G+O(ϵ2)=q+ϵ{q,G}+O(ϵ2)
P=p−ϵ∂q∂G+O(ϵ2)=p+ϵ{p,G}+O(ϵ2)
とかけ、任意の関数は
f(Q,P,t)=f(q,p,t)+ϵ{f,G}+O(ϵ2)
と変換される。
対称性の条件
ハミルトン形式での対称性の条件は
K(Q,P,t)=H(q,p,t)
である。ラグランジアンとは違って不定性はない。
無限小変換における対称性の条件は
{G,H}+∂t∂G=0
であるが、
dtdG={G,H}+∂t∂G=0
より、生成子が保存量となっている。
生成子が時間に陽に依存しないならば、
{G,H}=0
のように交換することが条件となる。
ハミルトン・ヤコビ理論
母関数 F1(q,Q,t) による正準変換によって、
K(Q,P,t)=H(q,p,t)+∂t∂F1=0
とハミルトニアンが0になった時、この母関数を S(q,Q,t) とする。
この母関数はハミルトン・ヤコビ方程式
−∂t∂S=H(q,∂q∂S,t)
の解として与えられる。(移項しただけ)
この時、初期位置 Q=q(ti) と初期運動量 P=p(ti) を定数にとった場合の解はハミルトンの主関数に等しい。
S(q(t),q(ti),t)=S(q(t),q(ti),t,ti)
荷電粒子
ラグランジアン
L=2mr˙2+er˙⋅A−eϕ
ハミルトニアン
H=2m1(p−eA)2+eϕ
一般化運動量
p=mr˙+eA